ビリビリ動画は安全?利用前に知りたい個人情報について

ビリビリ動画の安全性のイメージ画像 ネット・詐欺対策

ビリビリ動画の安全性は、公式サービスだから全面的に安心とも、中国発のサービスだから一律に危険とも言い切れません。利用するなら、公式サイトや公式アプリを選び、どの情報や権限を渡すのかを自分で確認する姿勢が大切です。

Bilibiliは大規模な動画共有サービスで、視聴、コメント、ライブ配信など多くの機能があります。一方、公式のプライバシーポリシーでは、Cookie等を使った利用状況の分析や広告最適化、第三者サービスとの連携などが説明されています。便利さの裏側で、どの情報が扱われるかを把握しておく必要があります。

また、2026年には台湾の資通安全当局がBilibiliを含む複数の中国系アプリについて資安検測結果を公表しました。この記事では、こうした一次情報と複数の記事を踏まえ、個人情報、アプリ権限、外部リンク、非公式APK、アカウント管理の順に、幅広い利用者が確認しやすい形で安全対策を整理します。

ビリビリ動画は安全かを最初に判断するポイント

まず押さえたいのは、ビリビリ動画そのものの存在と、利用方法に伴うリスクを分けて考えることです。公式サービスであること、情報収集の仕組み、端末に与える権限、外部へ移動する場面を切り分けると、必要以上に怖がらずに判断しやすくなります。

公式サービスであることと安全性は同じ意味ではない

Bilibiliは長年運営されている動画共有サービスで、公式サイトでは会社情報や各種許認可情報が公開されています。そのため、正体不明のサイトと同じ扱いにするのは適切ではありません。ただし、運営会社が明確で公式サービスであることは、利用時の情報収集や端末権限まで含めて無条件に安全だという意味ではありません。

例えば、大手のSNSや動画サービスでも、広告配信、ログ分析、レコメンド機能のために利用状況を取得することがあります。Bilibiliも公式のプライバシーポリシーでCookieやWeb beaconを用いた情報収集、利用状況の分析、広告最適化などを説明しています。安全性を考えるときは「有名な会社か」だけでなく、「自分が何を許可しているか」を見るとよいでしょう。

ブラウザ視聴とアプリ利用では確認する場所が違う

ブラウザで動画を見る場合は、主にCookie、ログイン情報、外部リンク、ブラウザ通知などを意識するとよいでしょう。一方、スマートフォンのアプリでは、カメラ、マイク、写真、位置情報、通知など、端末側の権限が関係します。どちらも同じBilibiliですが、確認すべき設定は同じではありません。

例えば「見るだけなのでアプリの全権限が必要」というわけではありません。端末の設定画面で、現在許可している項目を一度見直してみてください。利用していない機能の権限をオフにできる場合は、必要最小限にしておくと安心です。なお、機能によっては権限を切ると正常に動作しないことがあるため、その場合だけ必要時に許可すると整理しやすくなります。

安全か危険かの二択ではなくリスクを分解する

「ビリビリ動画は安全ですか」という疑問は、実際にはいくつかの質問が混ざっています。公式サイトにアクセスして大丈夫か、アプリに個人情報を渡してよいか、ウイルス感染の恐れはないか、外部リンクは安全か、違法アップロードを見てもよいか、といった論点です。これらを一つの評価にまとめると判断を誤りやすくなります。

特に見落としやすいのは、公式サイト自体と、そこから移動した第三者サイトを同じものとして扱ってしまうことです。公式のプライバシーポリシーでも、第三者が提供するサービスにはその第三者の規約やプライバシーポリシーが適用される旨が示されています。リンク先が変わった時点で、別の運営者に情報を渡す可能性があると考えるとよいでしょう。

公式ページへの入口をブックマークして迷いを減らす

検索結果やSNSの投稿から毎回ログイン画面を探すと、見た目が似た偽ページへ誘導される余地が増えます。普段使う公式ページを一度確認してブックマークし、ログインや設定変更はそこから入る習慣にすると、URLを毎回見比べる負担を減らせます。

ただし、ブックマークも端末の同期や共有設定によっては別端末に反映されます。家族共用端末や職場端末では、アカウントを保存したままにしないほうが安全です。便利さだけでなく、誰が端末を使うかまで含めて入口を決めてください。

確認対象主に見るポイント
公式サイトURL、ログイン先、Cookie、外部リンク
公式アプリ配布元、端末権限、通知、アカウント設定
外部サイト運営者、URL、入力フォーム、ダウンロード要求
非公式APK配布元不明ならインストールしない
  • 公式サービスであることと無条件の安全は分けて考える
  • ブラウザ版とアプリ版では確認する設定が異なる
  • 外部リンクへ移動したら別サービスとして安全性を確認する
  • 安全か危険かではなく、情報・権限・リンク・配布元に分解する

個人情報とアプリ権限で確認したい点

サービスの位置づけがわかったところで、次は個人情報と端末権限を見ます。ここは「何かが起きてから」ではなく、利用前に設定を確認するだけで減らせるリスクが多い部分です。特にアプリでは、必要以上の権限を常時許可していないかを確認するとよいでしょう。

公式のプライバシーポリシーには情報利用の範囲が書かれている

Bilibiliの公式プライバシーポリシーでは、サービス利用時に関連情報を収集、利用、保存、共有する場合があることが説明されています。また、CookieやWeb beaconを使って、ユーザーの識別、利用状況の分析、広告の最適化などを行う旨も示されています。アカウントを作る前に、このような前提を知っておくことが大切です。

「個人情報が1つでも収集されるサービスは危険」と考える必要はありませんが、何に同意しているかわからないまま使うのは避けたいところです。登録情報は必要最小限にし、他サービスと同じパスワードを使い回さないようにしてください。連携ログインを使う場合も、連携先へ渡る情報や解除方法を確認しておくと、後から整理しやすくなります。

2026年の公的検測ではアプリの情報取得リスクが指摘された

2026年5月27日、台湾のデジタル発展部資通安全署は、Bilibiliを含む4つの中国系アプリについて資安検測結果を公表しました。公表資料では、受測アプリにリアルタイムの行動監測、システム情報の取得、データ伝送や共有などのリスクが確認されたとされています。この情報は、特定の端末や利用状況で必ず被害が起きるという意味ではありません。

ただし、公的機関が実機を前提に検測して注意喚起した事実は、利用者が権限や個人情報の扱いを見直す材料になります。アプリを入れている場合は、端末の設定から権限一覧を確認し、「この機能を自分は使っているか」を基準に整理してみてください。使っていない権限を常時許可する必要がないなら、制限する選択肢があります。

権限は一度許可したら終わりではなく定期的に見直す

アプリは更新によって機能が追加されることがあり、それに伴って必要な権限が変わる場合があります。最初に問題がなかったからといって、その後も設定を一度も見ないままでよいとは限りません。OS側のアップデートで権限管理の項目が増えることもあります。

具体的には、数か月に一度でも「設定→アプリ→Bilibili→権限」のような画面を確認し、カメラ、マイク、写真、位置情報などの許可状態を見ておくと便利です。端末によって項目名は異なりますが、考え方は同じです。通知も不要なら止めることで、偽通知や似た表示に反射的に反応する癖を減らしやすくなります。

端末のOSとアプリを更新できる状態にしておく

アプリの安全性だけを気にしていても、端末のOSやブラウザが古いままでは防御が弱くなる場合があります。更新通知を長く放置せず、提供元が案内する正規の更新機能から適用することが基本です。更新を促す広告やポップアップからファイルを入手する必要はありません。

古い端末では新しいOSへ更新できないこともあります。その場合は、保存している個人情報や決済情報を減らし、重要なアカウント操作を別の更新可能な端末で行うなど、利用範囲を絞る方法もあります。

アプリ権限は「全部許可」ではなく利用機能に合わせて決めます。
使っていないカメラ・マイク・位置情報などは見直します。
更新後も権限が増えていないか定期的に確認すると安心です。
  • 登録情報は必要最小限にする
  • プライバシーポリシーで情報収集と共有の範囲を確認する
  • 公的検測情報を権限見直しの材料にする
  • アプリ更新後も権限を定期的に確認する

ウイルスや偽サイトを避けるための使い方

個人情報と権限を押さえたら、次は端末に悪意あるソフトを入れないことが大切です。Bilibiliを使う際のウイルス対策では、公式サービスそのものだけでなく、検索結果、外部リンク、非公式APK、動画保存ツールなど周辺経路に注意すると判断しやすくなります。

非公式APKや改変アプリを入れない

Androidでは、公式ストア以外からAPKファイルを入手してインストールできる場合があります。しかし、配布元が不明なAPKは、中身が公式版と同じか利用者側では簡単に確認できません。便利な機能追加や地域制限の回避をうたっていても、改変や不正コードの混入を否定できないため、安易なインストールは避けるとよいでしょう。

一般記事でも、非公式サイトから入手したAPKや不審なダウンロードリンクへの注意が繰り返し指摘されています。アプリを使う場合は、Bilibiliの公式案内から配布先をたどるか、端末の正規アプリストアで開発元を確認してください。検索結果の広告から直接インストール画面へ進むより、公式サイトを起点にすると偽ページを踏む可能性を減らせます。

動画の外部リンクとダウンロードサイトは別のリスクがある

動画説明欄、コメント、広告などから外部サイトへ移動する場合は、Bilibiliの安全性とは別にリンク先の安全性を確認する必要があります。外部ページで「再生には専用プレーヤーが必要」「更新ファイルをインストールしてください」などと表示されても、すぐにダウンロードしないでください。

例えば、動画保存をうたう外部サイトには、偽のダウンロードボタンや別ソフトの広告が混ざることがあります。URLをよく見て、不要な拡張機能や実行ファイルを要求するページは閉じるとよいでしょう。ブラウザが危険なサイトとして警告を出した場合は、警告を解除して進むより、別の安全な方法を確認するほうが安心です。

偽ログイン画面ではパスワード使い回しが被害を広げる

Bilibiliに似たロゴや画面を使った偽サイトにIDやパスワードを入力すると、アカウント情報を盗まれる可能性があります。見た目だけでは判別しにくいため、ログインを求められたときはURLを確認し、ブックマークや公式サイトから入り直す方法が安全です。SMSやメールのリンクから突然ログインを求められた場合は特に慎重にしてください。

さらに、同じパスワードをメール、SNS、通販サイトでも使っていると、Bilibiliの認証情報が漏れた場合に他サービスへ不正ログインを試されるおそれがあります。パスワードはサービスごとに変え、利用できる場合は追加の認証手段も確認するとよいでしょう。異常なログイン通知が届いたら、通知内リンクではなく公式画面から履歴や設定を確認してください。

怪しい通知は内容より入口を先に確認する

「アカウント停止」「本人確認が必要」「無料期間が終了する」といった文面は、急いで操作させるために使われることがあります。通知に書かれたリンクをそのまま開かず、公式アプリや保存済みの公式ページからアカウント状態を確認すると安全側に寄せられます。

本物の案内と似た文面でも、リンク先まで本物とは限りません。メールやSMS、SNSのDMで届いた情報は、送信者名だけで判断せず、公式側の通知欄やサポート情報と照合してから対応してください。

ネット・詐欺対策の活用を表すイメージ画像
場面避けたい行動安全側の行動
アプリ入手不明なAPKを入れる公式案内や正規ストアを使う
外部リンク警告を無視して進むURLと運営元を確認する
ログインメール内リンクで即入力公式サイトから入り直す
パスワード複数サービスで使い回すサービスごとに分ける
  • 非公式APKや改変アプリを避ける
  • 外部リンクはBilibiliとは別サイトとして確認する
  • 偽ログイン画面を避けるため公式URLから入り直す
  • パスワードを使い回さず被害の連鎖を防ぐ

安心して使うためにアカウントと利用範囲を整える

ここまで技術的な注意点を見てきましたが、最後は日々の使い方を整える段階です。視聴だけなのか、投稿やコメントもするのか、有料機能を使うのかで必要な登録情報は変わります。使う機能を絞るほど、管理する情報も少なくできます。

見るだけなら不要な登録や連携を増やさない

サービスによっては、ログインしなくても一部の動画を視聴できる場合があります。視聴だけが目的なら、まずアカウント登録が本当に必要かを確認してください。高画質、コメント、保存、会員機能などを使う段階で登録を検討すれば、最初から多くの情報を渡さずに済む場合があります。

登録する場合も、プロフィール欄へ本名、住所、勤務先、学校名、日常の行動範囲などをむやみに書かないことが大切です。動画サービスではコメントや投稿履歴から趣味や生活時間帯が推測されることもあります。公開プロフィールとログイン情報は別物ですが、公開する情報を少なくすることも防犯の一部です。

課金や支払いは画面の運営元を確認してから行う

有料会員や作品購入などで支払い情報を入力する場合は、どの会社の決済画面なのかを確認してください。検索広告や外部サイト経由で「格安会員」「代理購入」などへ誘導されても、公式の購入経路と同じとは限りません。料金が安いことだけを安全性の根拠にしないほうがよいでしょう。

具体的には、支払い前にURL、販売者名、解約方法、継続課金の有無を確認します。決済後は注文や契約の記録を保存しておくと、身に覚えのない請求が出たときに確認しやすくなります。決済方法や料金は変更される可能性があるため、最新条件はBilibili公式サイトの会員・決済案内で確認してください。

不安な挙動があれば記録を残してから対処する

「急に権限要求が増えた」「知らないログイン通知が来た」「身に覚えのない課金がある」といった異常を感じた場合は、画面のスクリーンショット、発生日時、表示されたURL、通知内容などを残しておくと相談しやすくなります。慌ててすべて削除すると、後で何が起きたか確認できなくなることがあります。

アカウント不正利用が疑われる場合は、公式サポートからパスワード変更やログイン状況の確認を進めてください。金銭被害やカード情報の悪用が疑われる場合は、決済会社やカード会社へ連絡する必要があります。詐欺や不正アクセスが関係している可能性がある場合は、警察や消費生活相談窓口への相談も選択肢です。

家族共用端末ではログイン状態を残さない

家族で同じタブレットやパソコンを使う場合は、視聴履歴だけでなく、保存されたパスワードや決済情報まで共有状態になることがあります。自分専用ではない端末では、利用後にログアウトし、ブラウザへパスワードやカード情報を保存しない設定を選ぶと安心です。

子どもや高齢の家族が使う場合は、禁止事項を増やすより「課金画面が出たら家族に確認する」「SMSのリンクではログインしない」のように具体的なルールを少数に絞ると運用しやすくなります。

使う機能を絞れば、登録・公開する情報も減らせます。
課金前は公式経路、販売者、継続課金の有無を確認します。
不審な挙動は削除前に日時や画面を記録しておくと相談しやすくなります。
  • 視聴だけなら不要な登録や連携を増やさない
  • 公開プロフィールに生活を特定しやすい情報を書かない
  • 課金は公式経路と決済画面を確認する
  • 異常時は証拠を残して公式窓口や専門機関へ相談する

まとめ

ビリビリ動画は、公式サービスという一点だけで全面的に安全と決めつけず、個人情報、端末権限、外部リンク、配布元を分けて確認しながら使うのが基本です。

まずは利用中の端末でBilibiliのアプリ権限を開き、不要なカメラ、マイク、位置情報などを常時許可していないか確認してください。ブラウザ利用なら、公式URLからアクセスしているか、外部サイトで不用意に情報を入力していないかを見直すとよいでしょう。

不安を感じたときは、国や運営会社だけを理由に判断するのではなく、公式情報と自分の設定を一つずつ確認してみてください。必要な機能だけを使い、情報を渡す範囲を自分で選ぶことが、日常的なネット防犯につながります。

本記事は防犯に関する一般的な情報提供を目的としており、記載した対策を行っても被害を完全に防止できることを保証するものではありません。実際の対応や緊急時の対応については、警察署や消費生活センターなど最寄りの専門機関にご確認・ご相談ください。

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